シアリダーゼを利用したウイルス感染細胞の蛍光イメージング

• 高橋 忠伸

  静岡県立大学薬学部

• 紅林 佑希

  静岡県立大学薬学部

• 大坪 忠宗

  広島国際大学薬学部

• 池田 潔

  広島国際大学薬学部

• 南 彰

  静岡県立大学薬学部

• 鈴木 隆

  静岡県立大学薬学部

書誌事項

タイトル別名

• Fluorescence Imaging of Virus-infected Cells with a Sialidase Imaging Probe
• シアリダーゼ オ リヨウ シタ ウイルス カンセン サイボウ ノ ケイコウ イメージング

抄録

インフルエンザA型及びB型ウイルスや一部のパラミクソウイルスは，ウイルス受容体のシアル酸を糖鎖末端から切断する酵素「シアリダーゼ」を持つ．これらのウイルスの感染細胞上には，ウイルス遺伝子に由来するシアリダーゼが豊富に発現する．著者らが開発したシアリダーゼ蛍光イメージング剤「BTP3-Neu5Ac」は，シアリダーゼ活性の存在部位を組織化学的に蛍光染色する．BTP3-Neu5Acを利用することで，ウイルス抗体や細胞の固定化操作を必要とせずに，これらのウイルス感染細胞を簡便迅速に蛍光イメージングできる．さらに，インフルエンザ治療薬であるシアリダーゼ阻害剤をBTP3-Neu5Acと併用することで，薬剤耐性化インフルエンザウイルスの感染細胞を選択的に蛍光イメージングして，薬剤耐性化ウイルス株を高効率に単離することができる．本稿では，BTP3-Neu5Acを利用したウイルス感染細胞の蛍光イメージングについて概説する．

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 65 (12), 689-701, 2016

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• influenza virus
• paramyxovirus
• sialidase
• fluorescence imaging
• infection

詳細情報

• CRID: 1390282679637889408
• NII論文ID: 130005286337
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.65.689
• NDL書誌ID: 027794011
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027794011
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/65/12/65_689/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017085048
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可