Damage Control Surgeryの新しい適応基準

DOI オープンアクセス
  • 村田 希吉
    松戸市立病院救命救急センター
  • 関谷 宏祐
    東京医科歯科大学医学部附属病院救命救急センター
  • 大友 康裕
    東京医科歯科大学医学部附属病院救命救急センター
  • 齋藤 大蔵
    防衛医科大学校防衛医学研究センター外傷研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Damage Control Indication Detecting score (DECIDE score) from Japan Trauma Data Bank

抄録

<p>Damage Control Surgery(以下,DCS)の適応基準については多くの議論がある。今回,われわれは日本外傷データバンク(以下,JTDB)から開腹手術を受けた外傷患者4,447例を抽出し,DCSを受けた532例と通常の開腹手術を受けた3,915例を分析した。DCS群は来院時のバイタルサインが悪く,FAST陽性率,輸血率,死亡率いずれも高かった。ロジスティック回帰分析では脈拍,体温,意識レベル,受傷機転が独立したDCS予測因子であった。この予測因子をカテゴリー化し,重み付けをしてDamage Control Indication Detecting Score(DECIDE score)を作成したところ,死亡率との相関を認め,体温,意識レベル,受傷機転の3つの情報でDCSの適応判断が可能であった。Cut off値5点での死亡率は30.8%,感度64.8%,特異度70.0%であった。本スコアはプレホスピタルで判断可能であり,術前から外傷チーム内での意識共有が可能である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679713539456
  • NII論文ID
    130005290469
  • DOI
    10.11231/jaem.36.1023
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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