インクリメンタルSAT解法ライブラリとその応用

DOI Web Site オープンアクセス
  • 迫 龍哉
    神戸大学大学院システム情報学研究科
  • 宋 剛秀
    神戸大学情報基盤センター
  • 番原 睦則
    神戸大学情報基盤センター
  • 田村 直之
    神戸大学情報基盤センター
  • 鍋島 英知
    山梨大学大学院医学工学総合研究部
  • 井上 克巳
    国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻 東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • An Incremental SAT Solving Library and its Applications
  • インクリメンタル SATカイホウ ライブラリ ト ソノ オウヨウ

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抄録

近年,命題論理の充足可能性判定(SAT)問題を解くSATソルバーの飛躍的な性能向上を背景に,問題をSATに変換し,SATソルバーを用いて求解するSAT型ソルバーが成功を収めている.しかしながら,最適化問題,解列挙問題などに対しては,SATソルバーを複数回起動する必要があり,求解性能が大きく低下することがある.この問題を解決する方法として,インクリメンタルSAT解法の利用が挙げられる.SATソルバー競技会のひとつであるSAT Race 2015で,このような解法を容易に実現するためのインクリメンタルSAT APIが提案された.本論文では,それを拡張したインクリメンタルSAT APIであるiSATを提案し,その応用について述べる.提案する拡張により,問題を簡潔に記述でき,Javaからの利用も可能になる.また,ショップスケジューリング問題,N-クイーン問題,ハミルトン閉路問題に対する実験結果を通じ,iSAT利用の有効性を示す.

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