ナス下漬液由来粉末のORAC値およびヒアルロニダーゼ阻害活性に対するナスニンの寄与
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of Contribution of Nasunin to ORAC Value and Hyaluronidase Inhibitory Activity of Nasunin-containing Powder Obtained from Spent Eggplant Pre-pickling Solution
- ナス カズケエキ ユライ フンマツ ノ ORACチ オヨビ ヒアルロニダーゼ ソガイ カッセイ ニ タイスル ナスニン ノ キヨ
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抄録
<p>ナス下漬液から回収されるナスニン含有色素粉末が示す抗酸化性とその色素粉末のCD包接体に見られたヒアルロニダーゼ阻害活性に寄与する成分およびその寄与度を明らかにするための検討を行った.</p><p>まず,回収色素粉末からナスニンを精製するため,HP-20およびLH-20カラムによる分画を行い,ナスニン画分とクロロゲン酸画分を分離した.このナスニン画分からさらに分取HPLCにより,精製度96%のナスニン精製物を得,そのLC-MS/MS分析によりcis体とtrans体の混在したナスニンであることを確認した.</p><p> 次に,ナスニン精製物のH-ORAC値による抗酸化性評価を行ったところ,1g当たり13250μmolのTrolox当量であり,デルフィニジン標準品の1.45倍に相当する強い抗酸化性を示した.ナスニン含有粉末におけるナスニンの含有率から算出した寄与度は約26%であり,クロロゲン酸は約48%の寄与が認められた.また,ヒアルロニダーゼ50%阻害率により抗アレルギー性を評価したところ,ナスニン精製物には阻害活性は認められず,前報2) に示されたナスニン含有色素のCD包接体が示した本阻害活性は共存するクロロゲン酸を含むナスニン以外の成分に起因するものと考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本食品科学工学会誌
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日本食品科学工学会誌 64 (1), 43-49, 2017
公益社団法人 日本食品科学工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681384590976
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- NII論文ID
- 130005296336
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- NII書誌ID
- AN10467499
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- ISSN
- 18816681
- 1341027X
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- NDL書誌ID
- 027866336
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可