筋内圧力および生体表面の変位に着目した筋音図発生メカニズムの検討

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration of MMG Generating Mechanism Based on the Intramuscular Pressure and Displacement on the Body Surface

抄録

<p>筋音図 (MMG) は, 筋の電気的な活動を記録する筋電図とは異なり, 筋の機械的な機能を反映していると言われるが, その発生メカニズムは十分に解明されていない. 本研究ではラットの体表上に加速度センサ, レーザ変位計を設置し, 同時に光ファイバ型圧力センサを筋内に挿入して, 腓腹筋を電気刺激したときの, 加速度MMG, 表面変位, 筋内圧力を測定した. そして, 単収縮を誘発した際の加速度MMG, 表面変位, 筋内圧力の潜時, 伝播速度等の比較や, 筋小胞体からのCa2+放出を抑制するdantroleneを筋注したときの各波形の変化を測定し, MMGの発生メカニズムについて考察した. 本研究から, (1) 加速度センサを用いて測定されたMMGは力学的に変位に変換が可能である, (2) 加速度MMG は筋収縮に伴う筋内圧力の変化によって生じる側方へのせん断 (shear) 波の伝播, 合成によるものである, (3) 加速度MMG の潜時差より, 神経・筋接合部の所在を推定することが可能である, 等の知見が得られた.</p>

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参考文献 (15)*注記

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