生体リズム同調因子メラトニンが象牙芽細胞,象牙質の構造及び石灰化機構に及ぼす影響

DOI オープンアクセス
  • 三島 弘幸
    高知学園短期大学医療衛生学科,
  • 武内 昇平
    水島共同病院臨床検査科,
  • 田辺 咲貴
    高知学園短期大学専攻科応用生命科学専攻,
  • 服部 淳彦
    東京医科歯科大学教養部生物学教室,
  • 鈴木 信雄
    金沢大学環日本海域環境研究センター,
  • 筧 光夫
    明海大学歯学部口腔解剖学分野,
  • 松本 敬
    日本大学松戸歯学部付属病院病理診断科,
  • 池亀 美華
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体機能再生・再建学講座口腔形態学分野,岡山大学歯学部先端領域研究センター,
  • 武市 和彦
    高知学園短期大学医療衛生学科,
  • 見明 康雄
    東京歯科大学組織・発生学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Biological Rhythm Synchronous Factor Melatonin on Structure, Composition, and Calcification of Dentin and Odontoblasts

抄録

<p>本研究は,メラトニン投与による象牙芽細胞や象牙質の組織構造及び石灰化への影響を解析することを目的とした.またメラトニン受容体の局在を免疫学的に検索することも目的とした.本研究には出生後5日,6日,7日齢のSDラットを用いた.これらのラットを,①対照群,②メラトニン低濃度群,③メラトニン高濃度群の3群に区別した.対照群よりメラトニン投与群では石灰化球の大きさが増大していた.メラトニン投与群ではコルフの線維が明瞭かつ長く分布していた.また象牙芽細胞数に増加傾向があった.メラトニン受容体MT2は象牙芽細胞での発現が認められ,メラトニン投与によりMT2はより強く発現していた.MELDI TOF-MS分析では象牙質に852m/z前後のピークが認められ,メラトニンの量に比例して強度が増していた.このピークはI型コラーゲンの分解されたペプチドと推察される.メラトニンは象牙芽細胞を活性化し,コルフの線維の形成や基質のコラーゲン線維分泌や象牙質の石灰化を促進すると考えられる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205227667712
  • NII論文ID
    130005395190
  • DOI
    10.11223/jard.14.5
  • ISSN
    18800815
    13489615
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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