Eucalyptus globulus精英樹候補木のクローン苗による耐塩性評価とフィールド試験  [in Japanese]

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Author(s)

    • 藤井 裕二
    • 日本製紙株式会社 研究開発本部アグリ・バイオ研究所
    • 陶山 健一郎
    • 日本製紙株式会社 研究開発本部アグリ・バイオ研究所
    • 林 和典
    • 日本製紙株式会社 研究開発本部アグリ・バイオ研究所
    • 田邊 稔明
    • 日本製紙株式会社 研究開発本部アグリ・バイオ研究所
    • 河岡 明義
    • 日本製紙株式会社 研究開発本部アグリ・バイオ研究所

Abstract

<p>日本国内の製紙会社は,原料となる持続可能な森林資源を獲得するために海外植林を推進してきた。我々は,Eucalyptus属の中でも成長性に優れ,パルプ化適性が高く,オーストラリアにおいて主要な植林樹種として産業植林が進められていたEucalyptus globulusを対象に,成長性を指標に選抜した精英樹によるクローン植林について検討してきた。植物のクローン増殖方法として,増殖率が他の方法と比較して高く,季節や環境に左右されずに増殖することができ,計画生産,出荷が可能である組織培養技術を用いた。西オーストラリア州E. globulus植林地から植栽5年後に成長性(最大周囲木に対して材積比1.5倍以上)により選抜した23本の精英樹候補木について,組織培養技術を用いてクローン化し,シュートの増殖性と発根性により,3本(クローンA―C)を選抜した。それらの耐塩性を調べるために8ヶ月生のクローン苗を100mMの塩水または水で4週間処理し,成長性を比較した結果,塩水処理において最もクローンAが伸長した。クロロフィル蛍光と茎の水ポテンシャルの測定結果から,水ストレスに対する耐性機構の関与が考えられた。次に,3本の選抜木のクローン苗と商業用実生苗を植栽しフィールド試験を行った。8.5年時の実生木との材積の比較では,クローンAは1.64倍大きく,クローンB,Cは同程度であった。試験地に塩水が存在する情況からクローン苗で評価した耐塩性機構と高い成長性との関連が推察された。</p>

Journal

  • JAPAN TAPPI JOURNAL

    JAPAN TAPPI JOURNAL 70(12), 1293-1300, 2016

    JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    130005397224
  • Text Lang
    JPN
  • ISSN
    0022-815X
  • Data Source
    J-STAGE 
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