膿疱性乾癬に合併した水疱性類天疱瘡の1例

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タイトル別名
  • A Case of Pustular Psoriasis with Bullous Pemphigoid

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抄録

66歳,男性。1988年に尋常性乾癬発症。2002年10月に発熱,全身の潮紅,浮腫,膿疱が出現し,膿疱性乾癬と診断された。入院し,エトレチナート75mgの治療を受け皮疹は改善したが,緊満性の水疱が出現した。通常の正常ヒト皮膚切片基質の蛍光抗体間接法(IIF)にて抗表皮基底膜部抗体が陽性であった。1M食塩水剥離皮膚基質のIIFにて表皮側陽性,BP180のNC16a部位リコンビナントタンパクの免疫ブロット法陽性,BP180リコンビナントELISA陽性より,膿疱性乾癬に合併した水疱性類天疱瘡と診断した。エトレチナート20mg,シクロスポリン75mgにて水疱は消失した。現在乾癬のコントロールは良好であり,水疱の再燃を認めない。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 5 (1), 32-36, 2006

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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