外傷性と非外傷性腱板断裂における胸椎アライメントの相違

DOI

抄録

胸椎の矢状面アライメント並びにその可動性と外傷性・非外傷性腱板断裂の関連性を調査検討した.対象は入院患者128例で胸椎後弯角はスパイナルマウスを用いて,自然坐位,坐位屈曲,坐位伸展で計測した.また胸椎運動前後の運動効果も算出した.腱板断裂の有無は超音波検査を用いた.外傷群23例,非外傷群45例,正常群60例に分け各項目を3群間で多重比較検定をした.胸椎後弯角度は非外傷群が正常群に対して坐位と伸展で有意に大きく,可動域と運動効果が有意に小さかった.非外傷群は胸椎後弯が増大し,胸椎伸展可動域が低下し,胸椎運動の即時効果が得られなかった.胸椎後弯の増大と伸展可動域並びに運動効果の低下が非外傷群の断裂要因であることが示唆された.一方,外傷群と胸椎アライメント要因の有意な関係は認められなかった.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 40 (2), 611-614, 2016

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204757929984
  • NII論文ID
    130005420546
  • DOI
    10.11296/katakansetsu.40.611
  • ISSN
    18816363
    09104461
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ