肩甲骨-肩甲下筋間に生じる“Gap sign”は肩甲下筋腱断裂を予測しうる

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抄録

肩甲下筋腱(SSc)断裂の診断は困難なことが多い.我々はSSc断裂の診断精度を上げるため,MRI 上SScと肩甲骨(Sc)間に生じるT2 highの間隙である“Gap sign(GS)”に注目した.本研究の目的は,前向き研究によりGSのSSc断裂に対する診断精度について検討することである.<BR> 2014年にARCRを施行した42肩(平均年齢63.2±10.2(SD)歳)を対象とした.単純MRI のoblique-saggital像において,scapular-Y viewから外側10mmにおいて,SScとSCの間に生じるT2強調像での高輝度領域をGSと定義した.術前にGS陽性か陰性か判定し,手術時にSSc断裂の有無を診断し,GSの精度を検定した.<BR> GS陽性24肩・GS陰性18肩で,SSc断裂ありが23肩,なしが19肩.感度91.7%・特異度94.4%・PPV 95.6%・NPV 89.5%であった.<BR> GSはSSc断裂を予測する優れた方法といえる.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 40 (2), 513-517, 2016

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679734889984
  • NII論文ID
    130005420612
  • DOI
    10.11296/katakansetsu.40.513
  • ISSN
    18816363
    09104461
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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