過疎山間地域における外部人材の受け入れ体制に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Research about the System of Accepting Outside Supporters in Depopulated Mountainous Areas
  • Focusing on mutual supports in Ueno village, where "Midori no Furusato Kyoryokutai" continues for 21 years
  • 「緑のふるさと協力隊」を21年間継続する上野村での相互支援に着目して

抄録

1990年代から都市居住者が過疎山間地域に移り住む流れが生まれている一方、過疎山間地域では担い手不足や生産能力の低下等の問題が深刻化している。これまでその改善に向けた様々な人的支援の取り組みがなされてきた。しかし、受け入れ自治体側は、外部人材の任期中の短絡的な成果ばかりを評価する傾向があり、任期後の外部人材との関係維持や協力・協働の方法の模索がなされないまま事業の取り組みを中断してしまうことが多い。今後、都市-過疎山間地域間の人の移動が現在よりさらに一般的になっていく時代を迎えるにあたり、人的支援の取り組みの長期継続により構築された地域内での多様な社会関係の実態を把握することが重要である。そこで、本研究では隊員と受け入れ主体の社会関係の中でも、より親密な関係であると考えられる、相互支援の関係構築に着目し、「緑のふるさと協力隊」事業に長期的に取り組んでいる群馬県上野村において、(1)隊員側からみる相互支援の関係の成り立ち(2)受け入れ主体側からみる受け入れ体制の実態を明らかにする。以上を踏まえ、より早期に隊員と受け入れ主体の相互支援の関係を成り立たせるための受け入れ体制を提言する。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 51 (3), 1168-1173, 2016-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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