確率的活動領域に着目した歩行者の速度・角度選択問題

書誌事項

タイトル別名
  • Pedestrian velocity and direction choice problem based on probabilistic activity domain

抄録

本研究では,都市空間上の歩行者移動における時空間利用について,大まかな空間把握に基づき逐次的に通行領域を選択していく行動を表現するモデルを提案する.個人ごとのODを基準とした一般化座標を用いて移動を記述し,OD間の時空間制約下で逐次的に得られる確率的通行領域の効用をもとに,個人が歩行する空間領域を選択するものと仮定する.予め固定されたゾーンではなく,ODベースでの確率的空間を用いることで,歩行者行動データから任意の特徴ある空間範囲を抽出することが可能になる.本モデルについて,歩行者の詳細な時空間軌跡を観測できるプローブパーソンデータを用いて渋谷駅周辺の1km圏程度を対象にした推定を行い,特徴的な行動の傾向を確認することができた.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 51 (3), 688-694, 2016-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (10)*注記

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