回復期脳卒中患者におけるロボットスーツHAL^®（Hybrid Assistive Limb^®）福祉用を用いた歩行練習の適応症例およびQOLと気分や感情に対する効果の検討

• 渡邉 大貴

  筑波大学　医学医療系 筑波大学大学院　人間総合科学研究科　ヒューマン・ケア科学専攻

• 後藤 亮平

  筑波大学　医学医療系

• 田中 直樹

  筑波記念病院　リハビリテーション部

• 金森 毅繁

  筑波記念病院　リハビリテーション部

• 柳 久子

  筑波大学　医学医療系

書誌事項

タイトル別名

• Effects of Gait Training Using a Hybrid Assistive Limb^® (HAL^®) on Quality of Life and Mood States and Suitability of HAL for Recovery Phase Stroke Patients: A Randomized Controlled Study
• Effects of Gait Training Using a Hybrid Assistive Limb^® (HAL^®) on Quality of Life and Mood States and Suitability of HAL for Recovery Phase Stroke Patients: A Randomized Controlled Study
• —ランダム化比較試験の結果から—

抄録

〔目的〕回復期脳卒中片麻痺患者におけるロボットスーツHAL^®を用いた歩行練習の適応症例およびQOLと気分や感情に対する効果について検証すること．〔対象と方法〕脳卒中片麻痺患者24名を2群に無作為に割り付け，HAL^®群はHAL^®を使用した歩行練習，コントロール群は平地歩行練習を週3回合計12回実施し，開始時と終了時に各評価を実施した．〔結果〕介入後，HAL^®群の方が有意に歩行自立度が向上した．一方で，12名中4名は終了時評価においても介助歩行であり，HAL^®の適応とはなりにくい症例であった．〔結語〕HAL^®を使用した歩行練習は，脳卒中片麻痺患者の歩行自立度を向上させる可能性が示唆された．しかし，重度片麻痺や複数の高次脳機能障害を呈する症例は，HAL^®の適応とはなりにくい可能性があると思われた．

収録刊行物

• 理学療法科学

  理学療法科学 31 (5), 733-742, 2016

  理学療法科学学会

キーワード

• ロボットスーツHAL^®
• 回復期脳卒中片麻痺患者
• QOL

詳細情報

• CRID: 1390282679622937600
• NII論文ID: 130005433312
• DOI: 10.1589/rika.31.733
• ISSN: 24342807
• ISSN: 13411667
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/31/5/31_733/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可