«招待講演» 発想とこだわり

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タイトル別名
  • «Invited Lecture» The idea and tenacity of purpose

抄録

久里洋二氏は国際的なアニメーション作家として知られています。その活動範囲は芸術家としての広い範囲に及びます。1960年には柳原良平、真鍋博と共に草月会館で日本で初めての実験アニメーションの上映会を開催し、翌年3人は「アニメーション3人の会」を結成し、日本におけるアート・アニメーションの興隆に貢献しました。彼の作品は、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなど国外においても数々の賞を受賞しました。1964年、テレビ番組「11PM」に毎週1本の新作アニメーション作品を発表し、話題となりました。こうして氏はこの番組のためにアニメーション作品を18年間も作り続けることとなりました。まさに今日の映像の先駆者だったのです。こうしたアニメーション制作活動は多くの人にアニメーション表現の可能性を与え続けました。アニメーション制作以外でも、鮮やかな色彩で描かれる絵画やオブジェを自由に使いこなした、創造を掻き立てる立体作品も多く制作し続けてきました。氏は常に新しい試みと視点で、時代をとらえ、人々を驚かせ、ユーモアをもって楽しませてくれるアーチストとして人気があります。携帯端末用のデジタル時代の画面に向けても、意欲的に新作活動をしています。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680576745984
  • NII論文ID
    130005441818
  • DOI
    10.11371/wiieej.05-08.0_71
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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