下水処理施設による下水汚泥・厨芥の混合消化事業のライフサイクル評価

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タイトル別名
  • Life cycle assessment of recycling system mixing food waste with sewage sludge in a digestion tank installed at a sewage treatment plant

抄録

本研究では、下水処理施設設置の消化槽での厨芥受入事業を、静脈系社会資本(下水処理施設、汚泥焼却施設、ごみ焼却施設)全体で評価した。<br> 対象地域を神戸市、評価年次を2030年とした。評価指標はエネルギー供給量、温室効果ガス(GHG)排出量、リン回収量、事業コストを用いた。更新ケースは、脱水汚泥の処理技術選択(INC:高温焼却炉、GAS:熱分解ガス化炉)と、下水処理施設の厨芥受入(1:受入なし、2:受入あり)を組み合わせた4ケースとした。勘定対象とした廃棄物は、厨芥、下水汚泥、焼却仕向ごみである。<br> 推計結果より、INC-1とINC-2の比較、GAS-1とGAS-2の比較、両方において、すべての指標でINC-2、GAS-2の方が優れた結果となった。ただし、GHG排出量ではINC-2はINC-1に対し2.9%減に留まり、高温焼却炉導入下での厨芥受入は、GHG排出削減に大きく貢献しないことが示された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680566211200
  • NII論文ID
    130005453158
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.23.0_107
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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