日本に翻訳紹介されたアイソタイプ科学絵本と吉田悟郎
-
- 伊原 久裕
- 九州大学大学院芸術工学研究院
書誌事項
- タイトル別名
-
- Isotype Picture Books introduced in Japan and the introducer, Goro Yoshida
抄録
1950年に日本で翻訳出版されたアイソタイプ絵本『科学の絵本』シリーズ全5冊のうち、“Visual history of mankind”(邦訳名『絵とき人類史』)の3冊は、生前のオットー・ノイラートが携わっていた最後の仕事の1つであり、他の2冊 “If you could see inside”(邦訳名『ものの中がみえたなら』), “I’ll show you how it happens”(邦訳名『それはいったいなぜでしょう』)は、オットーの死後アイソタイプ研究所を引き継いだマリー・ノイラートがその後継続して出版することになる一連の「科学絵本」シリーズ “Wonders of the modern world” の最初の作品であった。マリーの科学絵本シリーズのいくつかは1956年にドイツ語に翻訳されたが、“Visual history of mankind” は日本以外に翻訳紹介されておらず、アイソタイプの世界への影響を知るうえで、日本で出版されたことの意味を考えることは重要な課題であろう。しかし『科学の絵本』シリーズ出版の背景については、まだほとんど知られていない。本発表では、『科学の絵本』シリーズを企画出版した歴史学者、編集者、教育者の吉田悟郎の活動に焦点をあてて、出版に関わる状況を探る。
収録刊行物
-
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
-
日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 (0), 130-, 2012
一般社団法人 日本デザイン学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205608633216
-
- NII論文ID
- 130005453563
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可