ダブルチェックの社会的手抜き

• 重森 雅嘉

  公益財団法人鉄道総合技術研究所

書誌事項

タイトル別名

• Social loafing of double check

抄録

ヒューマンエラーを事故が起こる前に発見するためダブルチェックを複数回行うことがある。しかし、複数人が作業に関与すると、単独で行うよりも個々のパフォーマンスが落ちること（社会的手抜き）が知られている。したがって、ダブルチェックにおける社会的手抜きの可能性を検討した。大学生を対象に、２つの誤字を含む文章校正課題を単独で行う条件（単独条件13名）と複数人で行う条件（複数条件、１回目：31名、２回目：29名、３回目：28名）で実施し、各回の平均誤字検出数を比較した。その結果、単独条件の検出数が複数条件の各回よりも多かった。また複数条件の各回の検出数には違いがなかった。これらの結果から、既にチェック済みのものを再度チェックする場合とこれからチェックするものがその後他者にチェックされる場合の社会的手抜きについて検討した。

収録刊行物

• 日本認知心理学会発表論文集

  日本認知心理学会発表論文集 2012 (0), 61-, 2012

  日本認知心理学会

キーワード

• 社会的手抜き
• ダブルチェック
• ヒューマンエラー

詳細情報

• CRID: 1390001205675302016
• NII論文ID: 130005456379
• DOI: 10.14875/cogpsy.2012.0_61
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可