放射線前照射乳化グラフト重合法を適用したタンパク質を高容量に吸着するためのカチオン交換繊維の作製

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Cation-Exchange Fibers with High Protein-Binding Capacities by Pre-Irradiation Induced Emulsion Graft Polymerization
  • ホウシャセン ゼン ショウシャ ニュウカ グラフト ジュウゴウホウ オ テキヨウ シタ タンパクシツ オ コウヨウリョウ ニ キュウチャク スル タメ ノ カチオン コウカン センイ ノ サクセイ

この論文をさがす

抄録

<p>タンパク質を高容量に吸着するカチオン交換繊維をグラフト重合によって作製するために,モノマー液に溶液とエマルションを使う2種類のグラフト重合法,すなわち放射線前照射溶液および乳化グラフト重合法(以後,溶液および乳化グラフト重合法)を採用し,比較した.市販の6-ナイロン製繊維へグリシジルメタクリレート(GMA)をグラフト重合後,亜硫酸ナトリウムとの反応によってポリGMA鎖のエポキシ基をスルホン酸基へ転化し,カチオン交換繊維を作製した.得られた2種類のカチオン交換繊維を充填したカラムに,リゾチーム溶液(pH 9.0)を空間速度60 h−1で流通させた.GMAグラフト率が81–87%のとき,乳化グラフト重合法によって作製した繊維のカラム体積あたりの10%動的吸着容量は,溶液グラフト重合法によって作製したそれよりも4倍高い値を示した.乳化グラフト重合法によって作製した繊維の周縁部に形成されたグラフト鎖が,タンパク質の高速吸着に寄与すると推察される.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ