化粧よれ評価法の開発と化粧下地への応用

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Evaluation Method for Make-up Deterioration around the Facial Lines and Application as a Make-up Base
  • ケショウヨレ ヒョウカホウ ノ カイハツ ト ケショウ シタジ エ ノ オウヨウ

この論文をさがす

抄録

「化粧よれ」とは, ファンデーションがほうれい線や目元などのシワに経時で溜まる化粧崩れ現象である。化粧がよれると, シワが目立ち, 疲れまたは老けた印象を与える。ゆえに, 多くの研究が着目してきた皮脂による化粧崩れ現象だけでなく, 顔の動きによる化粧よれを防止する技術が必要となる。本研究では, 化粧よれ防止技術の開発を目的とし, 化粧よれの①メカニズム探索, ②定量的評価および, ③処方への応用を行った。その結果, 化粧よれは, ファンデーションの粉が皮脂に濡れて, シワが動くことにより, ファンデーションの粉が「とれ」および「凝集」を引き起こすことで生じることを見出した。さらに, メカニズムを基に化粧よれをモデル系で再現し, 再現した化粧よれの画像をヒストグラム解析することで, 化粧よれ(ファンデーションの「とれ」および「凝集」)の定量的評価方法を開発した。最後に, この評価方法を用いて化粧品原料をスクリーニングし, 弾性ポリマーと高重合シリコーンの組み合わせが化粧よれを防ぐことを見出した。この組み合わせを処方に応用することで, 化粧よれを防ぐ化粧下地の開発へ展開することができた。

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ