沖縄における学校図書館の展開過程

DOI Web Site

書誌事項

タイトル別名
  • The Development Process of the School Library in Okinawa
  • 沖縄における学校図書館の展開過程 : 基準教育課程の編成を中心に : 1954-1960
  • オキナワ ニ オケル ガッコウ トショカン ノ テンカイ カテイ : キジュン キョウイク カテイ ノ ヘンセイ オ チュウシン ニ : 1954-1960
  • ─基準教育課程の編成を中心に：1954 -1960 ─
  • A Focus on the Curriculum in Ryu-kyu: 1954-1960

この論文をさがす

抄録

<p>沖縄で1954 年度から60 年度に適用された基準教育課程の国語科と社会科を中心に分析し，1950 年代の沖縄において図書館および図書館資料が教育課程でどのような位置にあったかを検討した。国語科試案では読書や図書館利用計画がカリキュラム化され，社会科試案では事典，統計，新聞，地図など多様な資料を使う問題解決学習が設定されていた。学校図書館法の無いなか，1955 年度の琉球政府文教予算では“資本”としての図書購入費用が計上されていた。1957 年の社会科改訂においても読書活動，問題解決学習，資料を活用する単元，自発的学習のための図書館活用方針は継続され，文部省の指導要領改訂とは異なる動きをみせていた。学校以外の“図書館”施設には必然的に琉米文化会館が含まれることから，図書館の活用教育が文化政策に絡めとられる構造にあったことが推察された。本研究の過程で基準教育課程各教科編の現存を確認した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ