高島ちぢみの触感の評価 Evaluation of takashima crepe fabrics for tactile comfort

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<b>[目的]</b> 滋賀県湖西の伝統織物である高島ちぢみは、日本の盛夏に最適な素材として愛用されてきた。本研究では、織物技術を生かした地域ブランドの創成を企図して、高島ちぢみの触感の評価と素材特性の関係を捉え、高島ちぢみの性能設計に関する基礎資料を得る。<br>[方法] 織構造と加工の異なる高島綿織物12種類を選定した。ブラウス等に用いる場合を想定して、手触りによる触感の主観評価を夏期と冬期に行った。夏期の被験者は大学生男女39名、室温は26~28℃、冬期の被験者は大学生男女32名、室温は15~18℃である。評価項目は「滑らか」「柔らかい」「シャリ感がある」「ドライな」「好き嫌い」の5項目としてSD法による5段階評価を実施した。試料の基本力学特性、表面特性はKES-FB計測システムの婦人用薄手布測定条件により計測した。また、KES-SE表面試験機を用いて、表面に凹凸のあるちぢみ織物の評価のための特性値の選定について検討した。<br>[結果] 高島綿織物の触感評価では、全評価者の平均評価値を主観評価値とした。柔らかさ、滑らかさの評価は評価者間の一致性が高く、柔らかく滑らかなものが好まれる傾向を確認した。シャリ感やドライ感の評価は一致性がやや低く、触感評価の季節差は明確ではなかった。触感評価と高い相関が得られた特性は、布の厚さT<sub>0</sub>と曲げ特性、せん断特性であった。布表面のしぼによる凹凸が小さくT<sub>0</sub>の小さい薄い試料や、曲げ剛性Bやせん断剛性Gが小さく柔らかい試料が好まれた。摩擦特性については、布を指で撫でる時の水平方向の抵抗摩擦力FHが小さい試料は滑らかで好まれる傾向が示され、FH値は凹凸のある織物の触感評価に有効な特性値であることが確かめられた。

Journal

  • Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics

    Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics 64(0), 219, 2012

    The Japan Society of Home Economics

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