明治から昭和期の香川県における裁縫・編物学校の開設動向とその後の過程
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- 齊藤 佳子
- 香川短期大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The establishment trend of dressmaking school and knitting school in Kagawa of Meiji to Showa Era , and the subsequent process.
抄録
目的 香川県における裁縫・編物私立各種学校の開設動向とその後の年次変化について実態的な把握をすることを目的とした。<br>方法 香川県私立学校名簿、私立各種学校に関する資料(香川県庁総務部学事文書課所蔵)の閲覧ならびに分析を行った。<br>結果 最古の公認「裁縫」私塾は、明治32(1899)年創立の「高等裁縫女学校」であり、明治期には4校の設立が確認できた。大正元(1912)年で「裁縫」「和洋技芸」を校名に含む学校は3校であった。また昭和23(1948)年に私立各種学校の認可を受けたのは和洋裁学校12校、洋裁学校4校である。裁縫学校の設立動向について、和洋裁・洋裁学校はともに昭和23から31(1948から1956)年頃に増加するが、昭和27(1952)年以降の認可は和裁学校が3校で大半が洋裁学校である。一方,編物学校の初出は昭和27年認可の「松尾編物手芸学校」であり現在も存続している。編物学校は、昭和27から31(1952から1956)年までの5年間に39校が認可され大幅な増加を示している。昭和40(1965)年の私立各種学校で被服と分類されているのは105校であり、私立各種学校全体の74.5%を占める。学校数を当時の郡市別にみると、高松市が30.5%と高率、次いで丸亀市14.3%の順で、香川郡と綾歌郡は0.0%で地域によりバラつきがある。昭和期では118校の裁縫・編物学校の認可を確認したが、昭和47(1972)年頃より閉校が目立つようになる。さらに専修学校制度発足により、昭和51(1976)年以降に裁縫学校4校、編物学校1校が専修学校へ昇格した。現在、資料には裁縫学校11校・編物学校13校の記載があるが、教育活動中であることが確認できたのは11校である。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 66 (0), 103-, 2014
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680537075968
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- NII論文ID
- 130005470195
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可