家庭科教員養成における教科専門と教科教育の連携

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タイトル別名
  • Development of the support-system in cooperation with Home Economics teachers

抄録

目的 教員には複雑かつ高度な力量が求められており、授業実践にかかわる力量として「教科や教職に関する高度な専門的知識」や「新たな学びを展開できる実践的な指導力」の必要性が示されている(中教審答申H24)。本研究では、教科専門と教科教育の担当教員が連携体制をとって指導することによる成果と課題について実証的に検討する。 <br>方法 (1)教科教育法(2年次後期科目)を対象科目する。1,2年次に学んだ専門教科の内容を材料として、教材化・授業化するプログラムを構成し、その過程に教科専門教員から助言を受ける機会を、複数回意図的に組み込む。(2)受講学生は、中学生または高校生向けの家庭科授業を想定して教材・授業を構想する。(3)プログラムを通じて、受講学生が考えたり修正したりする教材や授業内容の変容を整理する。(4)学生が最終的に考案した教材・授業内容を基に、教材化・授業化する過程で受けた助言との関係を考察する。(5)学生が学んだと認識した内容と構想した授業内容から、教員の連携指導による成果と課題を整理する。<br> 結果 受講学生は22名(2年次生19名、3年次生1名、4年次生1名、他学部学生1名)。教材化・授業化する過程で専門教科の教員から受けた助言により、学生が考案した実験方法や学習環境、教材の内容は、具体化され精緻化する方向に変容した。生徒の実態を想定することが難しい授業未経験の学生に対しては、内容・指導レベルの助言が不可欠であった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537414400
  • NII論文ID
    130005470254
  • DOI
    10.11428/kasei.66.0_109
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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