ヒト好酸球の走化性とIL-8レセプター発現に及ぼす不純物PAAの影響 Effect of contaminant PAA on chemotaxis and expression of IL-8 receptor in human eosinophils

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<b>目的</b> トリプトファンサプリメント事故品摂取による好酸球増多筋痛症候群(EMS)発症の原因物質の一つとして、不純物3-phenylamino-L-alanine(PAA)が知られている。ヒト好酸球における走化性およびIL-8レセプター(CXCR1およびCXCR2)の発現レベルに及ぼすPAAの影響を検討し、トリプトファン事故品摂取によるアレルギー反応誘発機構の解明を目的とした。<br><b>方法</b> 健常者男性よりヒト末梢血(100mL)を採取し、Eosinophil isolation kitを用いて磁気細胞分離法(MACS法)により好酸球の分離を行った。分離された好酸球に対してPAAで曝露し、遊走活性を細胞動態解析装置(EZ-TAXIScan)を用いて評価した。また、各種IL-8レセプターの発現レベルに関しては、SDS-PAGE法ならびにWestern Blotting法を用いて検出した。<br><b>結果</b> ヒト好酸球の走化性に及ぼすPAA曝露の影響について検討したところ、PAA濃度依存的に遊走活性が惹起された。また、各種IL-8レセプターの発現レベルに関しては、好酸球にPAAを6時間曝露したところ、PAA濃度依存的(0.005~0.5μM)に、CXCR2レセプターの発現が増強された。一方、PAAを12時間曝露すると、低濃度(0.005μM)においてCXCR2レセプター発現の増強が認められた。また、PAA曝露によるCXCR1レセプターの発現は、CXCR2レセプターの発現より弱いが、同様の増強傾向が見られた。これらの結果から、PAA曝露による好酸球のIL-8に対する走化性の誘導には、IL-8レセプターの発現の増大が関与していると示唆された。

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  • Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics

    Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics 66(0), 176, 2014

    The Japan Society of Home Economics

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