体験型環境教育と環境配慮行動との関係性に関する試論

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タイトル別名
  • An Essay on the Relationship of Experienced Type Environmental Education and Pro-environmental Behavior

抄録

環境教育の目的に、個々人の環境配慮行動を引き出すことが挙げられる。しかし、知識提供型環境教育では不十分で、体験型環境教育の必要性が認識されている。本論文では、ダンボールコンポスターを体験型環境教育教材として活用し、体験型環境教育がいかにして環境配慮行動を引き出すのかについて初歩的な考察を行う。その際、体験型環境教育の逆説的現象に注目する。<br> まだ試論の域を出ないが、人々が知識という意味で学習し、それを基に行動を起こそうとする場合、受け売り的にとらえていただけでは行動には結びつかず、自己による検証および判断のプロセスが必要ではないか。知識に対する主体的な価値判断がなければ、行動に結びつかないのではないか。体験型環境教育の実施が、環境配慮行動に関する規範的な表現に否定的になる逆説的現象をもたらすが、好ましくない現象なのではなく、学習者の積極的な態度の現れであると認識すべきである。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591491072
  • NII論文ID
    130005470693
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.24.0_135
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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