樹種の違いを利用した製品の提案

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タイトル別名
  • Proposals of the wooden products to learn wood properties

抄録

本研究では木育の推進を目指し、木材の樹種による特性の違いを感じられるような製品を提案することを目的とした。木育とは、子どもから大人まで、みんなに木の良さをより深く理解し利用してもらうための「木」を真ん中に置いた活動のことである。 木育を推進するためには日々触れるようなもの、身近にあるものだと自然に取り入れられてよいと考え、本研究では3つの製品を提案した。一つ目は木の枝をそのまま用いた鉛筆で、道具とその元になった樹木という材料のつながりを意識させることを意図している。二つ目はマグネットとそれらをおさめるフレームで、寄木細工と組子細工という伝統工芸のエッセンスを身近な道具に落とし込み、木材の使われ方への興味関心を引き出すことを試みた。 三つ目の自分で加工することで仕上げる小物トレイでは加工の楽しさ、材料としての木を感じさせる。これらは、いずれも見た目の不思議さや綺麗さが様々な世代の人に受け入れられることが確認できた。実際に使うことで好奇心をかきたて、木について知りたくなるという自然な流れが生まれることが示唆された。以上のことから、本研究の提案物は木育の推進をするために有効であることが明らかにされた。  

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205610313984
  • NII論文ID
    130005471244
  • DOI
    10.11247/jssd.61.0_287
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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