性質の異なる競合に対する適応効果(3)

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タイトル別名
  • The adaptation effect on multiple conflicts III

抄録

認知制御機能のひとつである競合適応効果は,情報間の競合を検出し,後続の刺激処理がバイアスを受け,パフォーマンスが変化する現象である。ストループ競合とサイモン競合をそれぞれ生じさせる二重課題を使用し,2つの競合に対する適応効果が相互作用せずに出現したことから,認知制御は性質の異なる競合を並立的に同時処理することが示唆されている。しかし従来の課題では,2つの競合の両方に反応競合を生じさせる性質が混在している。本研究では,反応ボタンに色を割り当てず画面上の色パッチを選択するストループ課題と,サイモン課題とを組み合わせ,知覚競合と反応競合が同時に生じる課題を使用して検討した。その結果ストループ効果のみが出現し,サイモン効果及び競合適応効果が出現しなかった。このことは認知制御は反応競合と密接な関係があることを示し,競合適応効果は,反応選択段階に由来する可能性が高い。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205676981376
  • NII論文ID
    130005472735
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2013.0_146
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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