未知の人工物に対する心の知覚

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タイトル別名
  • Mind Perception of unknown artificial object

抄録

心の知覚は,experience(感覚・感情があるか)とagency(意図があるか)の2つの次元で説明可能だと主張されている。ただし,この主張の基礎となる研究では,既知の対象(e.g., 犬,成人男性)だけを扱っていた。そこで,本研究では,未知の対象(コンピュータエージェント)に対しても,心の知覚がexperienceとagencyで説明可能なのかを検討する。本研究では,エージェントに対する心の知覚を参加者に促すため,参加者とエージェントとのコンピュータを介したジャンケンによるコミュニケーション課題を設定した。コミュニケーション課題終了後,experience,agency,および心そのものついて,どの程度エージェントから知覚されたかを参加者に尋ねた。回答された評定値を回帰分析した結果,心の知覚を目的変数とした場合に,experienceの次元の影響が大きいことが明らかになった。

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390282680653728896
  • NII論文ID
    130005472785
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2013.0_138
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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