関東平野北西部の猛暑における地峡風の影響

DOI
  • 渡来 靖
    立正大学地球環境科学部環境システム学科
  • 重田 祥範
    立正大学地球環境科学部環境システム学科
  • 中川 清隆
    立正大学地球環境科学部環境システム学科

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of the gap wind on the intense heat over the northwestern Kanto Plain

抄録

関東平野北西部では、夏季に起こる高温現象の一因としてフェーンの影響をしばしば受ける。渡来ほか(2009)では、2007 年8 月16 日の猛暑において北西山越え気流によるフェーンと魚野川-利根川の谷を抜ける地峡風(gap wind)の存在を示した。本発表では、2008年8月16日猛暑の領域気象モデルWRFによるシミュレーション結果を用いて、地峡風の影響を調べた。前方流跡線解析の結果、日本海側から地上付近の気塊が山岳斜面を沿うように流れて地峡風として風下側斜面に流下して前橋付近に達している一方、上空1500m付近の気塊は風下側の前橋付近で急降下し熊谷の地上付近に達していた。地上付近での地峡風の水平発散に伴う補償流の存在が示唆される。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680672791680
  • NII論文ID
    130005473368
  • DOI
    10.14866/ajg.2013s.0_290
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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