劣化した空中写真のSfM処理による1964年新潟地震の液状化被害の把握 Utilization of SfM with low-quality aerial photographs: a case study of Niigata earthquake in 1964

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Abstract

1.はじめに 防災科学技術研究所 自然災害情報室では1964年より自然災害に関する資料の収集・整理・保管・発信を行っている.所蔵資料の中には,50年前に撮影された新潟地震の災害空中写真およびロールフィルムが複数含まれており,液状化被害等,発災当時の上空からの様子を把握することが可能である.ただし,保存状態が良くないため,フィルムに歪みや膜面の剥がれなどの劣化が生じている.SfM(Structure from motion)などの画像処理をベースとした三次元形状復元技術や撮影位置推定技術を用いて,デスクトップPCでも写真から三次元モデルを生成することができるようになった(内山ほか,2014).本稿では,こうした古い空中写真のスキャニング画像にSfMを適用することで,当時の地形,被害状況の調査への活用可能性を探った.   2.空中写真の処理  使用した空中写真は,以下のとおりである. ・1964年7月21日カラー撮影 ・カメラ:RC5a,No.213 ・焦点距離152.12mm ・基準面:0m ・高度:1520m,750m ・縮尺:1:10000,1:5000 ・SfM使用枚数:3コース19枚 空中写真は20μメートル(1,270dpi)でデジタルスキャンを行い,四隅の点を用いて,角度補正を行い,一定サイズに切り出した.切り出した空中写真は,SfMソフトウェアにはAgisoft PhotoScan 1.0.0を用いた. 3.結果と今後の展開 この結果,地上解像度0.2mのオルソフォトを得ることができた(図1).液状化によって川岸町アパートが転倒した様子や,周囲の地盤に多数の噴砂痕が観察される. 今後は,この情報にGCPを付与し,新潟地震地盤災害図(西田ほか,1964)とオーバーレイし,詳細な調査を実施する.

Journal

  • Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers

    Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 2014s(0), 100295, 2014

    The Association of Japanese Geographers

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