溶融による土壌、バイオマス焼却灰、下水汚泥焼却灰からのセシウム分離実証試験

DOI
  • 阿部 清一
    (独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
  • 川本 克也
    岡山大学 環境生命科学研究科
  • 倉持 秀敏
    (独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
  • 大迫 政浩
    (独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Demonstration test on the cesium separation from the soil, biomass incineration ashes, and sewage sludge incineration ashes using melting technology

抄録

溶融技術は、1,300~1,400℃の高温炉内で処理固形物を塩化物や可燃物と共に溶かし、Csを塩化揮発等により高効率に揮散分離して溶融飛灰中に濃縮できる技術である。前報では、草木類を含む土壌を対象として、大型テストプラントを用いた溶融試験を行い、Csを高効率で分離できることを確認した。そこで、本報では、処理対象の範囲を広げ、バイオマス焼却灰、下水汚泥焼却灰及びそれらと土壌の混合物について同様の実証試験を行い、以下の結果を得た。<br>① 対象物種によらずCaCl2添加により塩化揮発が起こり、全条件において95%以上、最大99.9%のCs揮散率が得られた。<br>② 二段BFの適用により、Csは少量のNo.1 BF灰に高濃度濃縮できた。また、それは水溶解しやすい性状であった。<br>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205590642432
  • NII論文ID
    130005477774
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.25.0_373
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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