ハイイロゲンゴロウのボウフラに対する捕食頻度と水深の関係  [in Japanese] Relationship between predation frequency on mosquito larvae by diving beetles and water depth  [in Japanese]

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ボウフラは種類によって行動や潜水頻度が異なる.この行動の種間差は,野外で遭遇する天敵に対する対捕食者行動として説明できるかもしれない.本研究では,水田などの開放的な水域で繁殖し天敵に遭遇しやすいコガタアカイエカ<I>Culex tritaeniorhynchus</I>と,竹の切り株などの小さな水域で繁殖し,天敵にあまり遭遇しないヒトスジシマカ<I>Aedes albopictus</I>を材料に,ボウフラの天敵であるハイイロゲンゴロウ<I>Eretes griseus</I>の2種のボウフラに対する捕食頻度と水深の関係を調べた.ボウフラの水深定位頻度を定量的に調査したところ,コガタアカイエカは水面付近に定位するのに対し,ヒトスジシマカは水底または水中にいる頻度が高かった. 次に2種のボウフラを混在させハイイロゲンゴロウによる捕食順番を調べたところ,水面に定位するコガタアカイエカよりも,潜水頻度の高いヒトスジシマカをより早い段階で捕食した.最後に2種のボウフラを熱湯処理し水底に沈めてハイイロゲンゴロウの捕食順番を調べた.その結果,ハイイロゲンゴロウはボウフラの種に関係なくランダムに捕食した.以上より,野外において捕食者に遭遇しやすいコガタアカイエカのボウフラは,水面付近に定位することで捕食を逃れやすくしているのかもしれない.

Journal

  • Abstracts for the Annual Meetings of the Japan Society of Medical Entomology and Zoology

    Abstracts for the Annual Meetings of the Japan Society of Medical Entomology and Zoology 64(0), 58-58, 2012

    The Japan Society of Medical Entomology and Zoology

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