食品工場内における<I>Limnophyes</I> natalensisの日周活動  [in Japanese] Daily activity patterns of <I>Limnophyes natalensis</I> (Diptera: Chironomidae) in a food processing factory  [in Japanese]

Access this Article

Author(s)

Abstract

ムナトゲユスリカ属<I>Limnophyes</I>の1種である<I>L.natalensis</I>は, 日本において2009年に千葉県で初めて記録された. その後の我々の調査により, 本種は日本各地の食品工場内においても発生していることが明らかになりつつある. 本種の幼虫は排水マスなどの屋内設備に生息することが可能であり, チョウバエ類やノミバエ類などと同様に屋内で発生する重要な害虫となる可能性がある. 本研究は,<I>L. natalensis</I>の防除に関する基礎的な情報として成虫の日周活動を明らかにするために, 千葉県内の食品工場において自動計数機能付粘着式ライトトラップを用いて成虫を採集した. 調査は2009年12月22日から2010年5月11日まで行った. トラップのカウント数は, 朝夕の2ピークと夕のみの1ピークが認められた. 特に, 後者は調査期間中を通して認められた. 一方, 朝の屋内の気温が10℃以下の場合, 明瞭な朝のピークが発生することはなかった. 冬期の屋内の気温は屋外の気温と比べて高いために, <I>L.natalensis</I>が屋内で1年間を通じて発生している可能性が指摘されている. 本研究結果から, 屋内の気温は<i>L.natalensis</i>の季節消長のみではなく, それらの日周活動にも影響をおよぼしている可能性が考えられる.

Journal

  • Abstracts for the Annual Meetings of the Japan Society of Medical Entomology and Zoology

    Abstracts for the Annual Meetings of the Japan Society of Medical Entomology and Zoology 63(0), 83-83, 2011

    The Japan Society of Medical Entomology and Zoology

Codes

Page Top