アンダマン海における亜鉛の分布と存在状態に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Dissolved zinc and its speciation in the northeastern Indian Ocean and Andaman Sea
抄録
亜鉛は海水中では二価で存在しており、生物と密接な関係がある元素である。培養実験ではフリーの亜鉛イオン濃度(Zn2+)が低下すると、植物プランクトンの成長が制限されることが確かめられた。海洋性の植物プランクトンは陸の植物プランクトンよりも低いZn2+の濃度で成長できるなど、亜鉛の要求量は種によって異なり、亜鉛の存在量が種の組成に影響を与える可能性も指摘されている。海水中で亜鉛は有機配位子と錯形成していることが知られており、表層で99%の亜鉛が錯形成しているとの報告もある 。そのため、Zn2+の濃度は海水中では極めて低くなっている。 亜鉛と生物の関わりについて正しく理解するためには、 有機配位子による錯形成が果たす役割を解明していくことが必要である。本研究では、アンダマン海で亜鉛がどのような濃度分布をとり、どの程度有機配位子と錯形成しているかを調べ、生物との関わりを明らかにすることを目的とした。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 68-, 2014
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680712989056
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- NII論文ID
- 130005482334
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可