影に引き寄せられる手 Proprioceptive drift toward body-shadow based on vision-proprioception correlation

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抄録

近年、視覚外にある現実の手の動きと視界内のrubber hand(手の人形やロボットハンド)の動きを同期させることで(運動・固有感覚-視覚間同期)、rubber handに対する身体所有感を付与する試みが増えている。影は同様の感覚間同期を自然かつ容易に生成できるが、影が身体所有感に直接的に及ぼす関係については未だ不明である。本研究では、ドリフト量を身体所有感の指標として採用することで、影によるRHIの効果を検証した。実験では、影の外観の異なる複数の環境(手・手と連動する長方形・手と連動しない長方形)において、被験者の手が運動あるいは静止する条件で、ドリフト量の計測とアンケートを実施した。実験の結果、影が身体と一致した形状を有することが、強い身体所有感を付与する上で重要な条件であることが示された。一方で、運動による効果はドリフト量のみに観測され、アンケートのレベルでは違いは得られなかった。

収録刊行物

  • 日本認知心理学会発表論文集

    日本認知心理学会発表論文集 2015(0), 6-6, 2015

    日本認知心理学会

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