日本の森林土壌における窒素無機化・硝化速度の制限要因  [in Japanese] Drivers of soil N mineralization and nitrification rates in forest soils in the Japanese archipelago  [in Japanese]

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Abstract

日本の森林生態系は、冷温帯から亜熱帯まで分布する気候帯が幅広いことや、構成樹種や利用歴が多様なことから、窒素循環様式は変化に富んでいる。近年、気候変動や窒素降下物の増加にともない、土壌の窒素形態変化速度が変化することが予測されているが、その変化の仕方も多様であると考えられる。<br>森林生態系の窒素動態変化を予測する上で、モデル化が欠かせないが、現状では、窒素動態モデルに容易に適用できる各種パラメーターのデータベース化が進んでいない。そこで本研究では、全国38カ所の森林サイトにおいて、20℃28日間の室内培養による純窒素無機化・硝化速度と、土壌の各種特性値を測定した。また、気候、土壌型、樹種、リター層の量と質、土壌有機物、酸性度、塩類濃度、総・純窒素無機化速度・硝化速度を潜在変数とする構造方程式モデリング(SEM)により、純窒素無機化・硝化速度に影響を及ぼす要因を明らかにした。<br>SEMにより、窒素無機化・硝化速度のサイト間変異の46%を説明することができた。土壌の有機物含有量(全炭素・窒素濃度)が最も影響の大きい要因であり、特に火山灰土壌の大きな有機物含量が高い純窒素無機化・硝化を引き起こしていた。

[in Japanese]

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 126(0), 111, 2015

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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