菌根菌および腐生菌のセシウム吸収に及ぼす窒素源の影響  [in Japanese] Effect of nitrogen sources on the uptake of Cs by mycorrhizal and saprotrophic fungi  [in Japanese]

Access this Article

Author(s)

Abstract

福島第一原発事故により放射性物質は各地に拡散した。菌類の子実体に放射性セシウムが高濃度に蓄積することが報告されており、生態系における放射性セシウムの動態に関わる菌類の役割が大きいと考えられる。そこで、今回、菌類によるセシウムの吸収様式を明らかにするため、非放射性セシウムを用いた室内実験系での培養試験を行った。腐生菌10株と菌根菌15株を、塩化セシウムを1 ppmで加えた液体培地にて、約23度で8週間、暗黒条件で培養した。また、培地に加える窒素源としてアンモニア態窒素と硝酸態窒素を用意し、セシウム吸収への影響を評価した。さらにこの培地に塩化ルビジウムを1 ppmで加え、セシウム吸収の傾向が、他の一価の陽イオンと共通するのかを調べた。培養菌体は、凍結乾燥した後、乾重を求め、さらに湿式灰化した後、ICP-MSを用いて、セシウム、ルビジウムおよびカリウムなどを定量した。その結果、菌根菌の方が腐生菌と比較して、菌体内のセシウム含量が高かった。また、窒素源として硝酸態窒素を用いた方が、アンモニア態窒素を用いた場合と比べて、セシウム含量が高くなった。ルビジウムの吸収もセシウムと同じ傾向にあった。

[in Japanese]

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 126(0), 407, 2015

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

Codes

Page Top