有馬温泉水の希土類元素から探る深部流体上昇過程

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タイトル別名
  • Rare earth elements of the Arima spring waters, Southwest Japan: implications for fluid-crust interaction during ascent of deep brine

抄録

非火山地域である有馬温泉には,塩濃度及び酸素ー水素同位体比が高く,沈み込むスラブ起源と考えられる温泉と,それらの値が低く,より天水に近いと考えられるにも関わらず,炭酸を含むガス成分及び3He/4He同位体比が高い冷泉とが混在する(Kusuda et al., 2014; Nakamura et al., 2014).しかし,それらの起源と関係性については未解明な点が多い.<BR>本研究では,深部起源と考えられている有馬型塩水を含む8つの泉源(金泉・炭酸泉・銀泉・極楽・御所・稲荷金泉・天神・うわなり)における希土類元素(REEs),特にランタノイド系列の組成を決定し,それらの上昇過程と起源・関係性について制約することを試みた.その結果,約1キロ弱四方の狭い有馬温泉域に,4つの異なるREEパターンを見いだし,2つのREE起源物質と2つの帯水層の関与により説明できることが分かった(Nakamura et al., under review).

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680712356992
  • NII論文ID
    130005492421
  • DOI
    10.14862/geochemproc.62.0_53
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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