水戸協同病院における臨床研究支援活動の特徴と課題

  • 青砥 早苗
    筑波大学医学医療系JA 茨城県厚生連寄附講座臨床研究 地域イノベーション学 筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 総合病院
  • 藤江 敬子
    筑波大学医学医療系JA 茨城県厚生連寄附講座臨床研究 地域イノベーション学
  • 中田 由夫
    筑波大学医学医療系JA 茨城県厚生連寄附講座臨床研究 地域イノベーション学
  • 小林 裕幸
    筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 総合病院
  • 渡辺 重行
    筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 総合病院
  • 平野 篤
    筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター 総合病院
  • 橋本 幸一
    筑波大学医学医療系JA 茨城県厚生連寄附講座臨床研究 地域イノベーション学

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Research Support in Mito Kyodo General Hospital: Current Practice and Future Problems
  • ミト キョウドウ ビョウイン ニ オケル リンショウ ケンキュウ シエン カツドウ ノ トクチョウ ト カダイ

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抄録

医療現場での臨床研究は,根拠に基づく医療を実践するために必要不可欠である。本研究は,水戸協同病院における臨床研究支援活動の特徴と課題を探索的に検討することを目的とした。2013年4 月より,筑波大学で雇用されたリサーチアシスタント1 人が水戸協同病院における相談窓口として常勤し,大学教員3 人と連携しながら研究支援を開始した。支援対象者は全医療従事者およそ450人であった。2014年4 月より,月1 回の大学教員による臨床研究相談会および看護研究委員勉強会を開催した。本活動の分析は,臨床研究支援記録の分析および相談者に対する質問紙調査により行なった。分析の結果,解析対象の支援記録は490件で,相談者は68人,支援課題は91題であった。医師および看護師の課題(93.4%),観察研究(64.8%),学会発表目的(51.1%)が多かった。各課題の支援回数は1 回から5 回,支援時間は40分から405分,初回支援日から最終支援日までの日数は1日から84日,支援内容は研究計画が最も多かった(57.1%)。相談者は支援対象者の15.1%で,職種に偏りがあったことが課題であるが,質問紙調査は47人中30人から回答があり,96.6%が相談して良かったと回答したことから,本支援活動は一定の評価を得ていたと考える。

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

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