研究小集会「大豆」開催の趣旨—豆乳コロイド系の制御がもたらす豆乳·豆腐の新用途—

  • 増田 亮一
    国立開発法人 農業·食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Control of the Colloidal Behavior of Soymilk and Production of New Soymilk Materials

抄録

<p>大豆を磨砕し水に分散させた豆乳は最近,いわゆる “豆乳” とは違った加工素材としての利用が発展している.2015年大会の研究小集会大豆部会では,豆乳ベースの素材開発の背景となる大豆成分の分離技術の原理とその応用を扱った.長年,豆腐凝固過程の解明に取り組まれてきた小野先生には,豆腐用と飲用では豆乳の加熱処理条件が異なり,豆乳コロイド分散系の凝集に関わるタンパク質,オイルボディや共存する凝固剤や各種成分の働きに相違が生じる現象を解説して頂いた.次いで,食品工学的な観点から豆乳を解明し,脂質·油滴に着目されている藤井先生には,豆乳コロイド分散系の構造と凝集過程の挙動の解説,さらに豆乳中の安定なオイルボディをプロテアーゼと加熱処理によって変性させるとクリーム様素材となる実例を示して頂いた.</p>

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参考文献 (10)*注記

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