書誌事項
- タイトル別名
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- ―呼吸,会話,食事,生活行動,希望,手術の満足度の面からQOLを検討する―
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抄録
<p>要 旨</p><p>喉頭摘出術を受け退院した患者のQOLを検討するため,外来通院中の患者を対象に,呼吸,会話,食事,生活行動についてアンケート調査を行った.その結果,QOLを左右する要因を見い出すことができた.</p><p>1)会話の方法は肉声であり,器具を使わない食道発声法が最も有用である.</p><p>2)手術後の嚥下障害に対しては,ゆっくり食べる,水分と一緒に摂るなどの注意が必要である.</p><p>3)気管孔の管理は,術後1年以内がトラブルが多く,不安,苦痛を伴うので,特にこの時期には適切なアドバイスが必要である.</p><p>4)ひとりで外出できるようになるのは退院後約3ヵ月である.また,発声教室への参加は,食道発声の習得のみならず,生活行動および精神的自立に大きく貢献している.</p><p>5)手術を受けて良かった,と実感できるのは術後5年以上たってからである.</p>
収録刊行物
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- 日本がん看護学会誌
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日本がん看護学会誌 10 (1), 29-36, 1996
一般社団法人 日本がん看護学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679456986624
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- NII論文ID
- 130005628248
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- ISSN
- 21897565
- 09146423
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可