当初顆粒球成熟障害を呈し,ヘテロ接合性<i>ELANE</i>遺伝子変異を認めた周期性好中球減少症の一例
書誌事項
- タイトル別名
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- Cyclic neutropenia with heterozygous mutation of <i>ELANE</i> in a patient who showed maturation arrest at first presentation
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抄録
<p>周期性好中球減少症(CyN)および重症好中球減少症(SCN)では顆粒球成熟障害を来し,細菌感染を繰り返す.双方とも殆どの症例で好中球エラスターゼをコードするELANE 遺伝子変異が関与する.症例は1歳9か月の女児.遷延する好中球減少にて当院受診し,初診時の骨髄検査で骨髄球以降の顆粒球成熟障害を認め,さらに遺伝子検査でELANE遺伝子のインフレーム欠失(IVS4+1G>A)が同定され,SCNと診断した.しかしその後,好中球数に周期的変動を認めることから,初診時から4か月後に骨髄検査を再度施行し,骨髄球以降の顆粒球成熟障害の改善を確認した.好中球数の周期的な変動と骨髄所見より最終的にCyNと診断した.診断以降,徐々に好中球数が増加し,細菌感染の頻度も減少してきている.SCNとCyNの鑑別は好中球数の変動を細めに追跡し,骨髄検査の再検が重要と考えられる.</p>
収録刊行物
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- 日本小児血液・がん学会雑誌
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日本小児血液・がん学会雑誌 54 (1), 35-38, 2017
日本小児血液・がん学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680402327296
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- NII論文ID
- 130005681198
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- ISSN
- 21895384
- 2187011X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可