難治部分てんかん患者の焦点検索における、発作時DC電位・HFOの記録および解析の標準化案

• 中谷 光良

  京都大学大学院医学研究科臨床神経学 順天堂大学大学院医学研究科臨床神経学

• 井内 盛遠

  京都大学大学院医学研究科てんかん・運動異常生理学 京都市立病院神経内科

• 大封 昌子

  京都大学大学院医学研究科臨床神経学

• 十川 純平

  京都大学大学院医学研究科臨床神経学

• 村井 智彦

  京都大学大学院医学研究科臨床神経学

• 橋本 聡華

  東京医科歯科大学大学院医学研究科脳神経外科学

• 稲次 基希

  東京医科歯科大学大学院医学研究科脳神経外科学

• 白水 洋史

  国立病院機構西新潟中央病院機能脳神経外科

• 金澤 恭子

  国立精神・神経医療センター病院神経内科

• 渡辺 裕貴

  国立精神・神経医療センター病院精神科

• 臼井 直敬

  静岡てんかん・神経医療センター脳神経外科

• 井上 有史

  静岡てんかん・神経医療センター精神神経科

• 前原 健寿

  東京医科歯科大学大学院医学研究科脳神経外科学

• 池田 昭夫

  京都大学大学院医学研究科てんかん・運動異常生理学

書誌事項

タイトル別名

• Investigation of Glia Function in Intractable Epilepsy and Creation of Clinical Guideline

抄録

近年デジタル脳波計の進歩により、従来のいわゆるBerger帯域より広域の周波数帯域の脳波の記録が可能となった。1 Hz以下の低周波数帯域の活動、200 Hz以上の高周波数帯域の活動が記録できるようになり、従来の脳波に加え、DC電位（infraslow）、高周波数律動（High frequency oscillations，HFO）といった新たな情報が得られるようになった¹。両指標は、ともにてんかん原性の中核領域を示唆することが予想され、焦点のバイオマーカー候補として注目されている。しかし、これら発作時DC電位・HFOは定義、記録・解析方法などがコンセンサスの形成の途上であり、評価の方法も様々であるため、比較検討することが難しいことがある。現在我々は、頭蓋内電極記録を施行されたてんかん患者の発作時脳波を多施設合同で解析しており、その際生じた問題点を議論し、記録・解析の標準化へ向けて共通の試案を作成した。以下、広域周波数帯域解析ソフトを用いた、基本的な記録・解析方法につき概説する。

収録刊行物

• てんかん研究

  てんかん研究 35 (1), 3-13, 2017

  一般社団法人 日本てんかん学会

キーワード

• wide-band EEG（electroencephalogram）
• DC shift（direct current shift）
• HFOs（high frequency oscillations）
• seizure
• epilepsy

詳細情報

• CRID: 1390282679493598080
• NII論文ID: 130005701366
• DOI: 10.3805/jjes.35.3
• ISSN: 13475509
• ISSN: 09120890
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjes/35/1/35_3/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017390651
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可