次世代の哺乳類学を担う若手研究者・学生の積極的な交流の展望~自由集会の企画とアンケート結果をもとに~

  • 池田 敬
    国土交通省国土技術政策総合研究所 現所属:岐阜大学応用生物科学部附属野生動物管理学研究センター
  • 松本 悠貴
    総合研究大学院大学生命科学研究科
  • 内田 健太
    北海道大学環境科学院
  • 小林 峻
    琉球大学大学院理工学研究科
  • 渋谷 未央
    東京農業大学生物資源開発研究所 現所属:国立研究開発法人水産研究・教育機構国際水産資源研究所
  • 水口 大輔
    国立研究開発法人水産研究・教育機構北海道区水産研究所
  • 東城 義則
    総合研究大学院大学文化科学研究科 現所属:国立民族学博物館

書誌事項

タイトル別名
  • Encouraging interactions among young mammal researchers and students—focus of the workshop in MSJ2016 and a questionnaire survey—
  • ジセダイ ノ ホニュウルイガク オ ニナウ ワカテ ケンキュウシャ ・ ガクセイ ノ セッキョクテキ ナ コウリュウ ノ テンボウ : ジユウ シュウカイ ノ キカク ト アンケート ケッカ オ モト ニ

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抄録

<p>日本哺乳類学会2016年度大会において,著者らは若手研究者や学生の学識的な交流の場を提供することを目的とした自由集会を開催し,本集会の効果や同年代での交流の必要性を調べるアンケート調査を実施した.本集会への参加者は約50名にのぼり,学部生から社会人まで幅広い構成となった.アンケート結果では,参加者は学生(学部・修士・博士・研究生)が最も多く,全体の75%を占めた.また,アンケート回答者の88%が集会の内容に満足したと回答し,回答者全員が哺乳類学会において同年代との交流や同年代の哺乳類研究,就職状況等に関する企画が必要であると回答していた.他の学会と比較し,哺乳類学会は若手研究者や学生間での交流が限られているため,これらの年代を対象とした企画は人材育成の場や研究発展の場として貢献すると考えられる.その一方で,アンケート結果は参加者の所属や所属地域による偏りがあり,参加者の専門は多岐にわたっていることから,若手研究者や学生の全体的な意見を反映していない可能性がある.そのため,幅広くアンケートを実施し,学会に所属する多くの若手研究者や学生のニーズを汲み取った学会運営が望まれる.</p>

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 57 (1), 91-97, 2017

    日本哺乳類学会

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