樹冠遮断のメカニズムと森林の増雨効果  [in Japanese] Canopy Interception and the Effect of Forest on Rainfall Increase  [in Japanese]

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Abstract

森林流域と森林のない流域の年間河川流量を比較すると,森林流域で流量が少ないことは現在では森林水文学の常識となっている。しかし,20世紀前半ごろまでは逆に森林流域の流量のほうが多いとの説も優勢であった。その根拠の一つに森林の増雨効果があった。森林が水蒸気の凝結を促し,その結果森林流域の降雨が増加するという考え方である。その後,研究が進むにつれて森林流域からの蒸発散は森林のない流域よりも多いために森林流域の流量が小さいことが判り,森林の増雨効果についての研究もほとんど行われなくなった。しかし,現在においても森林の増雨効果そのものが否定されたわけではない。本稿では,森林の増雨効果研究の歴史を概観し,森林の増雨効果を樹冠遮断(降雨の際,樹冠から雨水が蒸発する現象)との関係において再考すべきであることを指摘する。

Journal

  • Water Science

    Water Science 56(1), 82-99, 2012

    Japan Forest Conservation Association

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    130005757787
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00125003
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    journal article
  • ISSN
    0039-4858
  • NDL Article ID
    023736408
  • NDL Call No.
    Z16-140
  • Data Source
    NDL  J-STAGE  JASI 
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