小児鈍的外傷性十二指腸穿孔の3例と画像診断のタイミング

  • 那須 亨
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 上田 健太郎
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 川副 友
    東北大学病院高度救命救急センター
  • 岩崎 安博
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 川嶋 秀治
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 置塩 裕子
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 國立 晃成
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 加藤 正哉
    和歌山県立医科大学附属病院高度救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • THREE CASES OF BLUNT TRAUMATIC DUODENAL PERFORATION IN CHILDHOOD

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抄録

<p> 比較的まれである小児の鈍的外傷性十二指腸穿孔を3例経験した. 症例1は10歳女児. シートベルト損傷により受傷した. 腹部造影CTで肝周囲に血腫を認めるもfree airはなく, 翌日のCTで後腹膜気腫を認めたため手術を施行した. 症例2は14歳男児. 空手試合中に回し蹴りにより受傷した. 造影CTで右腎周囲に血腫を認めるもfree airはなく, 翌日のCTで後腹膜気腫を認めたため手術を施行した. 症例3は14歳男児. 空手練習中に心窩部を打撲した. 翌日, 右側腹痛が増強したため救急搬送された. 単純CTでfree airを認めたため手術を施行した. 3例とも十二指腸憩室化手術は行わず, 経過良好で第19病日以内に退院した. 自験例を含む本邦11例の文献的考察を加えて報告する.</p>

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被引用文献 (1)*注記

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