中高年期の生きがいと精神的健康との関連:居住地域と年代に着目した検討  [in Japanese]

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Abstract

<p>本研究では生きがい対象と精神的健康との関連について、居住地域(都市・郊外・地方)と年代(高齢者・中年者)に配慮しながら検討した。分析対象者は、年金シニアプラン総合研究機構が実施した「第6回サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」に参加した、男女中高年4932名であった。</p><p> まず、生きがい対象を選択した人の割合を地域、年代別に検討した結果、郊外地域では「自然とのふれあい」に生きがいを感じる人が多い一方、「社会活動」と「仕事」に生きがいを感じる人が少なかった。また、高齢者は中年者よりも多くの対象に生きがいを感じていた。さらに、12項目の生きがい対象を再分類した結果、「他者交流」「人間関係」「個人活動」の3つのカテゴリに分かれた。3つのカテゴリを用いて年代別に精神的健康との関連の地域差を検討した結果、地域と年代にかかわらず、「人間関係」に生きがいを感じる場合は精神的健康が良好であった。中年者では郊外において、「個人活動」に生きがいを感じる場合は精神的健康が良好であった。高齢者では、地方において「個人活動」に生きがいを感じることは精神的健康を不良にすること、一方で都市と郊外において「他者交流」に生きがいを感じることは年代にかかわらず精神的健康を良好にすることが明らかになった。本研究の結果から、年代や地域に合わせた生きがい推進施策の重要性が示唆された。</p>

Journal

  • Japan Pension Review

    Japan Pension Review 7(0), 84-96, 2017

    Research Institute for Policies on Pension & Aging

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