情報の非対称性の影響を考慮した人的専門サービスの知覚品質評価と行動意図

書誌事項

タイトル別名
  • PERCEIVED QUALITY EVALUATION AND BEHAVIORAL INTENTIONS FOR PROFRSSIONAL SERVICE UNDER THE ASYMMETRIC INFORMATION
  • 情報の非対称性の影響を考慮した人的専門サービスの知覚品質評価と行動意図 : 薬剤師の服薬指導を対象とした実証研究
  • ジョウホウ ノ ヒタイショウセイ ノ エイキョウ オ コウリョ シタ ジンテキ センモン サービス ノ チカク ヒンシツ ヒョウカ ト コウドウ イト : ヤクザイシ ノ フクヤク シドウ オ タイショウ ト シタ ジッショウ ケンキュウ
  • 薬剤師の服薬指導を対象とした実証研究
  • AN EMPIRICAL STUDY ON PHARMACEUTICAL GUIDANCE

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抄録

情報の非対称性が不可避である専門サービスの一事例として,薬剤師の服薬指導に焦点を当て,知覚品質評価と行動意図に関する実証研究を行った.「促進情報提供」,「注意情報提供」,「情報有形性」,「顧客理解」の評価次元を想定し,情報の非対称性の状況(薬局,薬剤師,処方薬,疾病が初めてか否か等)ごとに総合評価への影響を共分散構造分析で検討した.結果,情報の非対称性の状況によって評価構造に相違が見られた.具体的には,薬や薬剤師が初めての場合に「促進情報提供」の影響が高まり,急性期で薬が初めての場合は評価のウェイトが他の状況と異なること,慢性期の場合は薬の経験は評価のウェイトにあまり影響しないこと,また,同じ薬剤師との接触機会が増えることで薬剤師の総合評価からの行動意図への影響が大きくなることなどが明らかとなった.よって,人的専門サービスの知覚品質評価の構造に関しては,情報の非対称性の状況を考慮に入れた議論の必要性が実証された.

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