下水系土壌が堆積する内港の干潟域における底生動植物の初期再生過程

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タイトル別名
  • INITIAL RESTORATION PROCESSES OF BENTHIC MICROALGAE AND ANIMALS IN TIDAL FLAT OF AN INNER HARBOR THAT SEWAGE-DEVIVED SEDIMENT DEPOSITED

抄録

下水起源の有機物の流入により底生生物が生息できなくなった内港において生態系の再生実験,および造成干潟での生物調査を行った.下水汚泥(有機泥)が堆積する場での生態系の再生実験では,干潟を模擬した礫材基盤を作成した.礫材基盤では還元状態が回避され易く,底生生物の生息が早期に再生すること,生態系が再生していく過程において水質汚濁に対する耐性の強さによって生育する動植物の種類が変化していく過程が確認できた.これらの結果,電子受容体の溶出,吸着能力の小さい礫では層内の還元状態を抑制する能力が小さいため,水質汚濁の強い場での生態系の再生・創造には石炭灰,鉄鋼スラグ等のアルカリ剤の利用が有効であることが明らかにされた.

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