巨大囊胞性聴神経鞘腫に対するcombined transmastoid approach

• 野中 洋一

  新百合ケ丘総合病院脳神経外科, 福島孝徳記念脳腫瘍・頭蓋底センター

• 角 真佐武

  新百合ケ丘総合病院脳神経外科, 福島孝徳記念脳腫瘍・頭蓋底センター 東京女子医科大学脳神経外科

• 佐々木 裕亮

  総合南東北病院脳神経外科

• 田中 将大

  新百合ケ丘総合病院脳神経外科, 福島孝徳記念脳腫瘍・頭蓋底センター

• 大橋 元一郎

  新百合ケ丘総合病院脳神経外科, 福島孝徳記念脳腫瘍・頭蓋底センター 総合南東北病院脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Combined Transmastoid Approach Variations for resecting Giant Cystic Vestibular Schwannomas

抄録

 囊胞性聴神経鞘腫 (cystic vestibular schwannoma) は, 充実性聴神経鞘腫と比較して臨床像や腫瘍特性が異なり, そのため手術においては特有の難しさが存在するといわれている. それゆえ最大径が40mmを超えるような巨大囊胞性腫瘍の手術においては, 標準的なアプローチのみで切除することが困難な場合もある. Transmastoid approachは側頭骨錐体部を立体的に切削することで, 小脳の圧排なしに小脳橋角部へアクセスすることができる確立されたアプローチではあるものの, 解剖学的な制限のため術野としては決して広くはない. しかし側頭開頭や外側後頭下開頭などと組み合わせることで, 広範囲かつ多方向的な術野展開 (multidirectional approach) が可能となるため, 視認性や操作性の向上につながる. 本稿では巨大囊胞性聴神経鞘腫に対して用いたcombined transmastoid approachの有用性, 手術成績, 合併症などについて概説する.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 26 (8), 597-609, 2017

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• acoustic neuroma
• combined approach
• giant tumor
• translabyrinthine approach
• cystic vestibular schwannoma

詳細情報

• CRID: 1390001204409942656
• NII論文ID: 130006003793
• DOI: 10.7887/jcns.26.597
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/26/8/26_597/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017356051
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可